[PR]看護師の好条件な求人情報満載:年間50000人の看護師が転職に利用!
NTSC方式のしくみ
|
NTSC方式のしくみ
人間の脳は一瞬の画を残像として残す性質があり、それを利用して1秒間に24枚の写真を送るのが映画です。
その映画の原理を電気的に走査して1秒間に30枚の画を送るのがテレビ方式なのです。
■白黒テレビの原理
白黒テレビの原理は映画と同じく連続した画を1秒間に30枚送り出すことにより動画を作っています。
1枚の画は525本の水平線により形成され、この水平線は画面の左から右、上から下へ走査し、この525本の水平線を走査線と呼び525本の走査線が作った1枚の画像を1フレームと呼んでいます。
1秒間の走査線の数は525本x30枚=15,750本/秒となり周波数に換算すると15.75kHzになります。
これが白黒テレビの水平走査周波数15.75kHzということになるのです。
しかし実際には1フレームの画像を525本の走査で順次転送するのではなく、1フレームの画を2枚のフィールドに分けて転送しています。
一回目の走査を奇数フィールド、二回目の走査を偶数フィールドとよび、それぞれ262.5本の走査線を1/60秒で転送し、2枚のフィールドを合わせて1枚のフレームを構成しています。
このような転送方式を飛び越し走査方式(インターレース方式)と呼んでいます。
白黒テレビができた当時のブラウン管は円形だったため、もともとの縦と横の比は正方形でした。
しかし正方形は見辛かったのか、当時の技術的に限界だったのかはワカリマセンがブラウン管の縦と横の比(アスペクトレシオ)は3:4に決定されたのです。
525本の走査線を4:3の画面で走査するには525x4/3=700個の画素が必要で、1本の走査線上に画素が700個以上存在すれば解像度が高く、これがテレビの売り文句の一つである水平解像度○○本に関係してきます。
■カラーテレビの原理
カラーテレビ方式を初めに提唱したのは1953年に米国RCA社が考案した方式で、その方式をNTSC(National Television System Committee)が当時普及していた白黒テレビの視聴者がカラー信号でも受信できるように互換性をもたせて、このカラーテレビ方式を採用したものがNTSC放送方式です。
白黒テレビとの互換性をもたせる工夫として人間の目の特性を利用しています。人間は輝度信号には非常に敏感なので白黒テレビにほぼ近い4.2MHzの帯域幅を利用し、逆に色信号には非常に鈍感でどんな色でも小さな点になればオレンジ系の色に見えてしまうため、色信号にはI信号(オレンジ、シアン系)に1.5MHzの帯域幅をもたせ、最も認識し難いQ信号(グリーン、マゼンタ系)には0.5MHzの帯域幅しかあたえていません。
そしてそのI信号とQ信号を輝度信号の帯域に重畳するための色副搬送波周波数は、I信号とQ信号のベクトルの和である3.58MHzが選ばれたのです。
しかしここで問題になるのが4.5MHzの帯域にある音声信号との干渉によるビートノイズでした。
このビートノイズを防ぐためには4.5MHzの整数倍に走査線の周波数を設定しなければならず、走査線の周波数は4.5MHz/286=15.73426kHzが選択された訳です。
もともと白黒テレビの水平周波数は525本の30フレーム/秒で15.75kHz、カラーテレビの水平周波数は15.73426kHzの525本、29.97フレーム/秒になったので白黒テレビでも同じように見ることができたのです。
■ドロップフレーム
白黒テレビとの互換性を持たせるために開発されたNTSC方式の最大の欠点はフレーム周波数が29.97フレーム/秒であることです。
カラーテレビの水平周波数15.73426kHzが選ばれた結果(走査線の周波数15.73426kHz)/(走査線の数525本)=フレーム周波数29.97Hzとなり、この映像を順次転送していくと1時間あたり3.6秒、1日では約86秒の実時間とのズレが発生することになります。
この影響はノンリニア編集をする人にはあまり気になりませんが、リニア編集をする人にとっては非常に重要な要素で、素材テープや白パケがドロップフレームなのかノンドロップフレームなのかは編集前に必ず確認しなければ完成したテープの尺がずれてしまうことになります。
ドロップフレームとは実時間との時間軸を合わせるために、ある一定の周期でフレームを間引く動作のことで、具体的には「0,10,20,30,40,50」分以外の各正分の開始から2つのフレーム番号00,01を間引いてやります。
この補正を行うことでタイムコードと実時間のズレは10分で0.51ms、1日で75msとなり実用上支障なく使うことが出来るのです。。。
■世界のテレビ方式
世界にはNTSC方式以外に二種類のテレビ方式が存在します。
もともとテレビ放送は国営放送が中心の放送媒体であり、戦争中など敵国に放送を傍受されないよう独自の放送方式を開発し自国に有利な放送をする必要があったのでした。
PAL方式
PAL(Phase Alternation by Line)方式は「走査線ごとに位相を反転する」の頭文字を取ってPAL方式と呼ばれています。
PALの走査線は毎秒625本、25フレームで走査されNTSCよりもきれいな色再現が特徴で、西ヨーロッパ、中国、東南アジア、オーストラリアなどで使われているテレビ方式でCCIRで規定されています。
PALはドイツのテレフンケン社で開発され今もその特許は同社が持っています。
SECAM方式
SECAM(SEquential Couleur A Memoire)方式はフランスを中心にロシアや東ヨーロッパなどで用いられ、開発当初からカラー放送用として設計されています。
走査線の数やフレーム数はPALと同じですが、色信号の重畳方式がPALよりも複雑になっており、色副搬送波をFM変調することで相互干渉が少なく綺麗な絵が再現できます。
このような方式の違いは現在では海外ロケなど現地のカメラで取材したテープをPAL、SECAMからNTSCに変換しようとすると高額な変換料を請求されるなど厄介な存在で、まさに負の遺産的存在になっています。
ちなみに。。。現在テレビ放送を受信しているアンテナは1925年に八木秀次氏によって発明されました。
当時はテレビ放送もなかったので超短波を受ける方式として日本政府に特許申請しましたが、日本政府はいまいちその有用性を理解でず、その申請を却下したのです。
却下された八木氏はその技術を持ってアメリカへ渡り特許を取得、アメリカはその技術をもちいて軍で使用するレーダー用アンテナとして利用し日本との戦争で大いに活用したそうです。いわば日本は日本人の作ったレーダーによって敗北したともいえます。
驚くべきことはそのアンテナの技術は現在も全く変わることなく世界中の屋根の上で使用され、アンテナといえば「八木アンテナ」というほど世界中に浸透している偉大な大発明だったのです。
|