|
カラーバーと波形モニターの関係カラーバーとは映像機器全般の信号調整用または確認用のテストチャートの一つで、主に伝送系の波形レベルの確認や位相調整用などに使用します。
SMPTE米国映画テレビジョン技術者協会が推奨するSMPTE259Mカラーバーは現在最も使われているカラーバー基準信号です。SMPTE259Mカラーバーは上から3パターンのカラーパレットで構成されており パターン1は光の3原色であるRGBとその補色で構成され[75%W][Ye][Cy][G][Mg][R][B]の順で並んでいます。 パターン2はパターン1と組み合わせてモニターのクロマ/色相の調整用に配色されています。 パターン3は[I][100%W][Q][0%][-4%][0%][+4%][0%]の順に配列され[-4%/0%/+4%]は輝度調整時に使用されます。 EIA米国電子工業会が推奨するフルカラーバーでも信号調整用として使用されます。 業務用カメラでは必ず内部カラーバー信号発生器が内蔵され同時に1kHzの音声信号を出力して撮影を開始するビデオテープの頭の部分に30秒〜1分ほど収録し「輝度」「色」「音声」など各レベル調整の基準信号として使用します。
■波形モニターの確認右の写真は映像信号全体の振幅を1/140に分割しIRE単位で表示する波形モニターで観測したSMPTEカラーバーの信号です。まず初めに波形モニターで観測する前の準備としてCAL(calibration)を正しく調整してから確認する必要があります。 この作業を怠ると後々取り返しのつかない事態に発展する可能性がありますから。。。 パターン1では75%白に振幅のないこと、それぞれのクロマ振幅が正常に再現していることを確認します。 パターン3では100%白が100IREであること、±4%のセットアップが正常値であることを確認する必要があります。 そしてバースト信号の振幅が40IREの9サイクルであること、同期信号が−40IREであることなどを確認します。 波形モニターでは一番輝度の高い100IREが映像信号の0.174Vとなり一番低い−40IREが同期信号の0.286Vとなります。
■ベクトルスコープの確認ベクトルスコープではRGBとその補色であるCy、Mg、Yeそれぞれ中点を挟んで互いに向き合っており、この色がバースト信号を左にとったとき田んぼの真ん中に入っているかどうかを確認します。ベクトルスコープも波形モニターと同様にCALを調整してから計測を始めなければ成りません。 それぞれのドットが示す位置の長さが「彩度」を現しそのドット角度が「色相」を現し、ベクトルスコープの機種によってはSCHやI軸、Q軸の確認もすることが可能です。 バースト信号を基準に各色の位相とレベルがベクトルスコープの田んぼの中に納まっていることを確認します。。。 (規格は2度2%の範囲) ベクトルスコープは色差信号を現していますので縦軸にR−Y、横軸にB−Yを再現します。
■モニターの調整モニターで色の良し悪しを確認するには、まずモニター自身の色が正常に調整されていなければならず、モニターの調整には上から3パターンのパレットに色分けされたSMPTEカラーバーを使用して行います。下図はSMPTEカラーバーを使ったモニターの調整方法手順です。 業務用モニターにはRGBを単独で出力できる機能を持ったものがあり、これを上手く利用すればモニターの調整は簡単に行うことが可能です。 まずはモニターの調整をするためにはRとGの出力を止めてBlueOnlyにします。 1.HUEの調整 パターン1・2のシアンとマゼンタの組み合わせ部分が同じ明るさになるようにHUEを調整します。 2.クロマの調整 パターン1・2の白と青の組み合わせが同じ明るさになるようにクロマを調整します。 3.コントラストの調整 パターン3の−4%、0%、+4%のセットアップ部分の+4%が見える程度にコントラストとブライトを調整します。
|